今回は引き続き、オートキャド(AutoCAD)のARRAYコマンドを使った円形配列複写のやり方についてお話しを進めます。
前回はどんな方法で円形配列複写をするのかと、その具体的な内容についてお話しをしましたので、今回はその続きですね。
■操作の手順
⑥プレビューの確認
回転配列複写の回数と全体の角度を指定すると、どんな感じにコマンドが実行されるかがダイアログBOXの右側に表示されます。
かなり大雑把な結果ではありますが、コマンドの実行結果がよく分かりますので大いに活用しましょう。
この画面を見ながら複写回数や全体の複写角度を変えていくと、どういった感じで数値を入力すればよいのかが分かります。
コマンドの結果が切り替わるのはすぐですから、この状態で何度も数値を切り替えてみて、出来るだけ感覚を掴んでおくことをお勧めします。
⑦回転させながら複写?
ダイアログBOXの一番下に「回転させながら複写」という項目があって、今の段階ではそこにチェックが入っています。
回転複写コマンドとして考えると、今現在の設定が最も直感的な操作だと思いますので、ここではあえて変更することをお勧めはしません。
でも、もしかしたら使う機会があるかも知れませんので、一応はどんな機能なのかを知っておいた方が良いでしょう。
簡易プレビューを見ながら切り替えをすると、この項目のチェックを外した後の状態がよく分かりますので、ちょっとやってみましょうか。
チェックを外さない場合に比べ、その違いが分かるでしょうか。
オブジェクトの配置は回転複写になっていますが、オブジェクト自体の角度は変わらずに複写をする訳です。
例えてみれば観覧車のゴンドラのような感じですね。等間隔に配置はされていますが、ゴンドラの床は常に地面の方向にある、ということです。
オートキャド(AutoCAD)を使って図面を作図する際には、どちらかといえば「回転させながら複写」をすることの方が多いです。
そして、今回も「回転させながら複写」にチェックを入れておくことにします。よく使う方法を練習しておいた方が良いですからね。
基本的には滅多に使うことがない設定ということになってしまいますが、覚えておけばいつか役に立つ日が来ますので。
さて。ここまで設定が進んでくれば、残る操作はあとわずかです。次回は最終的な仕上まで話を進めてしまいましょう。