前回はオートキャド(AutoCAD)のコマンド「CHAMFER(面取り)」について、その概要と操作方法を説明してきました。

今回は式続き、コマンドの操作方法についてお話しを続けたいと思います。

■操作の手順
③面取り距離の変更
前回確認した設定では、面取りの距離が現在は「1mm」になっていましたが、ここでは「20mm」に変更してみましょう。

(トリム モード) 現在の面取りの距離 1 = 1.0000、距離 2 = 1.0000
1 本目の線を選択 または
[ポリライン(P)/距離(D)/角度(A)/トリム(T)/方式(M)/複数(U)]:


上記の表示が出ている状態で「D」+Enterと入力すると、次に以下のような表示が出ます。

1 本目の面取り距離を指定 <1.0000>:

ここで新しく面取りの距離を入力する訳ですが、今回は「20」と入力してEnterを押しましょう。

2 本目の面取り距離を指定 <20.0000>:

そうすると、さらに上記のような表示が出ますが、今回表示されている面取り距離は先程入力した1本目の面取り距離と同じですので、今回はそのままEnterを押せばOKです。

(もちろん1点目の距離と違う数値を入力することも可能ですが、現実的にはあまり使うことがないと思いますので、ここで詳しく書くことはやめておきます)

1 本目の線を選択 または
[ポリライン(P)/距離(D)/角度(A)/トリム(T)/方式(M)/複数(U)]:


そうすると上記の表示に戻りますので、面取り距離の設定はこれで完了です。

④トリムモードの確認
オートキャド(AutoCAD)の面取りコマンドには「トリムモード」と「非トリムモード」の2種類があります。

オートキャド(AutoCAD)の図面

例えば上図のような状態で面取りを実行するとして、設定が「トリムモード」の場合はこのようになります。

トリムモードでの面取り
一方「非トリム」モードでは、このようになります。

非トリムモードでの面取り

いかがでしょうか。

恐らくは初期設定の「トリムモード」が一般的に使われるのではないかと思いますが、もし違うのであれば設定の変更をしておきましょう。

1 本目の線を選択 または
[ポリライン(P)/距離(D)/角度(A)/トリム(T)/方式(M)/複数(U)]:


上記の状態で「T」+Enterと入力すると、今度は以下のような表示が出ます。

トリム モードのオプションを入力 [トリム(T)/非トリム(N)] <トリム>:

ここで「N」+Enterと入力すれば、面取りは「非トリムモード」に変更されます。