前回はオートキャド(AutoCAD)の配列複写(ARRAY)コマンドを実行している中で、オブジェクトを選択したところまでお話しをしてきました。
今回はその続きからいきましょう。
■操作の手順
④複写する数の設定
配列複写するオブジェクトを選択して「Enter」を押すと、再びダイアログBOXに戻ってきます。
まあ基本はこの画面ですから。
コマンドを開始した直後と違うのは、先程選択したオブジェクトの数が表示されていることです。
選択オブジェクト:1個
今回の場合はダイアログBOX右上付近に、上記のような表示が出ているはずです。
選択したオブジェクトは1個ですから、そのまま正直に表示されている訳ですが、もちろん選択した数によって毎回変わります。
で、今回はその続きとして、選択したオブジェクトをX方向(横)とY方向(縦)にそれぞれいくつ複写するのかを設定します。
ダイアログBOX中央の上部に「行」と「列」という項目がありますので、ここにそれぞれ数値を入力すれば設定は完了です。
今回の場合は「行」を5に、「列」を6にそれぞれ設定しておきましょう。
⑤配列複写の間隔を設定
上図ダイアログBOX内の右側中央にある画面は、配列複写コマンドの簡単なプレビューになっています。
選択したオブジェクトを縦5行、横6列に配列複写するという設定をした訳ですが、上記のようにプレビューは全然変わってくれません。
これは何故かというと、配列複写の間隔がX・Y方向共に「0」になっているからです。
これでは複写をする意味が全然ありませんので、ダイアログBOX中央の「配列の間隔と方向」できっちりと入力してあげましょう。
今回は例として、行の間隔を「45」に、列の間隔を「70」にそれぞれ設定したいと思います。
当然ですが、この数値をいくつにするかによってコマンドの実行結果が大きく変わってくることになりますので、慎重に入力しましょう。
また、数値を入力する部分の右側にあるボタンを選択すると、オートキャド(AutoCAD)の画面をクリックすることによって間隔を指定することも出来ます。
配列複写する間隔はきっちりとした数字であることが多いので、画面上をクリックする方法はあまり使うことがありませんが、覚えておいて損はないはずですよ。