前回までで、オートキャド(AutoCAD)のコマンドであるBLOCK(ブロック登録)コマンドの設定について、ほぼ説明が終わりました。

今回は若干残った設定と最後のまとめ、そして関連コマンドについてお話しをしていきます。

■操作の手順

①コマンドの前に
②コマンドの開始
③ダイアログBOXの表示
④ブロック名の指定
⑤挿入基点の指定
⑥オブジェクトの選択
⑦選択したオブジェクトの処理

前回はここまでお話しをしましたので、今回はその続きから始めましょう。

⑧アイコンの有無

プレビューアイコン

ブロックに設定するオブジェクトを選択すると、上図のような状態になります。ちなみに今回は、選択したオブジェクトがそのままブロックに変換される設定にしました。

次の設定は、ダイアログBOX中段にある「プレビューアイコン」という項目です。
といっても、ここで設定出来るのはそれほど重要な内容ではありませんので、サラッと流していきましょう。

ここではブロックのアイコンを作成するかしないかを設定することが出来ます。

上図の状態だと「ブロックジオメトリからアイコンを作成」の設定になっていますので、「プレビューアイコン」項目の右側に選択したオブジェクトのプレビューが表示されています。

このプレビューは、INSERT(ブロック挿入)コマンドで挿入するブロックを指定した際に表示されるものです。

プレビューが表示された方が分かりやすいですから、ここではそのまま「ブロックジオメトリからアイコンを作成」の設定にしておきましょう。

⑨単位と説明
その他の設定として「単位」がありますが、これは「ミリメートル」にしておきましょう。もちろん外国で作図をしていて、単位が「インチ」の場合はそれに合わせておく必要があります。

色々ある単位

この一覧を見ていくと「天文学的単位」とか「光年」などの単位があることに気が付きます。すごい単位ですよね…。

いつか私もこうした単位を必要とする図面を描いてみたいものです。宇宙の図面でしょうかね…。

また、「説明」という項目には分かりやすい説明を記入することが出来ます。…が、別にわざわざ記入する必要もないでしょう。

「ハイパーリンク」という項目は、便利な機能ではあるものの、現時点ではあまり使用頻度が高くないので詳しい説明をしないでおきます。

この設定が必要になるくらいであれば、オートキャド(AutoCAD)の作図レベルは相当なものになっているはずです。

そうなったら、私の説明など既に必要ないでしょうから…。

⑩コマンドの完了
ここまで設定をしてきたら、後はブロック登録を実行するだけです。ざっと設定を再確認してから「OK」を押しましょう。

これでBLOCK(ブロック登録)コマンドは完了です。設定自体はたくさんありますが、慣れてくるとたいして難しくありませんので、何度も試して流れを掴んでおきましょう。

■関連コマンド
このコマンドに関連するコマンドは、やはりINSERT(ブロック挿入)コマンドでしょう。登録したブロックは、挿入してこそ意味がある訳ですから。

また、-INSERT(ブロック挿入)コマンドを使っても構いません。

挿入したブロックはEXPLODE(分解)をすることによって、通常のオブジェクトに戻すことが出来ます。

と、ここまでが一般的なブロック登録の使い方です。ブロックを登録して使用するメリットはたくさんありますので、積極的に使っていくことをお勧めします。

このメリットについては、もう少し後でお話しをしていくことにします。