前回はオートキャド(AutoCAD)の「JPGOUT」コマンドについて説明をしてきました。
今回はその続きから始めたいと思います。
■操作の手順
①サンプル図面の確認
②コマンドの開始
③データの保存場所を指定
④オブジェクトの選択
前回はコマンドの手順をここまで説明してきましたので、今回はその続きからです。
⑤コマンドの完了
オブジェクトを選択して「Enter」を押すと、先程指定した保存場所に指定したファイル名でデータが保存されます。
今回の場合は「サンプル.JPG」というファイル名が作成されることになりました。
⑥ファイルの確認
ここで、書き出しをしたJPGファイルがどの様な状態になっているかを確認してみましょうか。
まずはエクスプローラーなどを起動して、先程保存したファイルを確認してみます。
…ありました。
きちんと指定した場所にデータが保存されています。
実際に使う際には「サンプル」などといった名前では、後で何が何だか分からなくなる為にお勧め出来ませんが、今回はまあ良しとしましょう。
⑦ファイルを開いてみる
データの場所を確認したら、今度は実際に画像データを開いてみることにします。
「サンプル.JPG」というファイルをダブルクリックすると、画像を閲覧することが出来るソフト(オートキャド(AutoCAD)ではありません)が起動して、画像ファイルを見ることが出来ます。
画像を見てみると、上図のようになっています。
画像データになってしまえばあとはどうにでもなりますから、このデータをEXCELなどのソフトに貼り付けるのは非常に簡単です。
これ以降は作図者の活用方法によって、色々な使い道があるのではないでしょうか。
■貼付をする際の注意
こうしてオートキャド(AutoCAD)で作図した図面を他のアプリケーションに貼り付ける際には、背景の色に注意をしましょう。
今回は何も考えずにそのまま画面をJPGに書き出してしまいましたが、この画像をそのまま貼り付けてしまうと、貼り付けた部分だけ背景が真っ黒になって印刷されてしまいます。
インクを使用したプリンタやプロッタなどでは、こうした状態で印刷をすると紙がよれよれになってしまい、どうにもなりません。
レーザープリンターの場合は何とか大丈夫ではありますが、やはり「大丈夫」というレベルですので、あまりお勧めは出来ない状態です。
なので、もし書類に貼付をするのであれば、やはりオートキャド(AutoCAD)の背景を白にしておくことをお勧めします。