■概要
オブジェクトを選択する際のカーソルである「ピックボックス」のサイズを設定するシステム変数です。

カーソルサイズの設定と同じで、オートキャド(AutoCAD)の操作をする上で重要な設定ですので、しっかりと覚えておきましょう。

■操作の手順
①コマンドの開始
コマンド待ちの状態であることを確認し、コマンドラインにシステム変数「PICKBOX」と入力します。

このシステム変数は一度設定してしまえば、その後はずっとそれが保存されますので、一回だけで済む設定です。
従って、短縮コマンドに設定する必要はないでしょう。

②ピクセルの設定
PICKBOX の新しい値を入力 <3>:

システム変数を入力すると、上記のような表示が出ます。ここでピックボックス設定を入力しましょう。
数値は0から50まで入力することが出来て、初期設定は3です。

入力する単位はピクセルですが、これはあまり気にしないでも良いでしょう。ちなみに3だと下図のような感じになります。

ピックボックスサイズ=3

これは私の感覚ですが、3だと微妙に小さいような気がします。下図のように5が良いのではないかと思います。

ピックボックスサイズ=5

ただしこれは、作図者がどれだけ正確にマウスを動かすことが出来るかという部分によって違ってきます。
正確にマウスを動かすことが出来る人程、ピックボックスは小さく出来るでしょう。

③設定の完了
これでピックボックスサイズの設定は完了です。

④システム変数を入力しない為に
ただ、このようにわざわざシステム変数を入力しなくても、もう少し楽な方法もあります。
その為には「オプション」画面を呼び出す必要があります。

オプションの選択

上図のように、コマンドライン上で右クリックをすると表示されるショートカットメニューから「オプション」を選択しましょう。

⑤オプションダイアログBOX
「オプション」を選択すると、オプションダイアログBOXが表示されます。項目ごとにいくつかのタブがありますので、その中から「選択」という項目を選択します。

オプションダイアログBOX内

上図のように、左上に「ピックボックスサイズ」という項目がありますので、ツマミを移動させてピックボックスのサイズを調整しましょう。

⑥設定の完了
ツマミを調整したら、あとは「OK」をクリックすれば設定完了です。

■まとめ
システム変数を直接入力する方法、あるいは「オプション」を使う方法のどちらを使っても構いませんので、自分のやりやすいカーソルサイズに設定を変更してあげましょう。

特に「オプション」は様々な設定がまとめて出来る場所ですから、その内容を一通り覚えておくことをお勧めします。