前回はオートキャド(AutoCAD)のコマンドであるWBLOCK(ブロック書き出し)の操作手順についてお話しをしてきました。

ブロックとしてオブジェクトをファイルに書き出した後で、そのオブジェクトをどのように処理をするのかについて説明をしてきた訳です。

「これがベスト」という設定はありませんので、作図の流れで一番良いと思う設定を選択していきましょう。

■コマンドの流れ
⑦パスとファイル名の指定
ブロック書き出しをした後の処理を決めた後は、書き出すパスとファイル名の設定です。

「パス」というのは、ファイルを保存しておく場所のことですから、以前フォルダの作成をした場所にブロックを書き出すことにしましょう。

書き出し先

説明してきた手順の通りにやってくると、今現在上は図のような状態になっているはずです。

書き出すファイル名とパスを指定するには、ダイアログBOXの下側にある「書き出し先」という項目で操作をします。

「ファイル名とパス」という項目には、現在のパスとファイル名が記載されていますが、今のところファイル名が「new block」で、デスクトップに保存されるようになっています。

書き出したブロックを全てデスクトップに保存していくと、たちまちデスクトップがファイルだらけになってしまいますので、やめておきましょう。

という訳で、ここでパスの右側にある「…」というアイコンをクリックして、パスの設定を行っていくことにします。

パスの指定

「…」アイコンをクリックすると、上図のような画面が表示されますので、ここでファイルを保存しておきたい場所に移動して、「ファイル名」に分かりやすい名前を付けましょう。

この「名前」をどうするかについては、色々とお話ししたいことがあるのですが、今回は操作の方法をメインにしていますので後にしておきます。

今回は…「省略記号」とでもしておきましょうか。

保存する場所とファイル名を指定したら、右下付近にある「保存」と書かれたボタンをクリックして設定は完了します。

今回の場合は以下のような感じになりました。

パスの指定完了後

ちなみに、その下に「挿入単位」という項目がありますが、「ミリメートル」になっていれば問題はありません。

これでブロックとして書き出すオブジェクトの指定、挿入基点の指定、パスとファイル名の指定が完了しました。

ブロック書き出しの設定後

あとは確認をして実際にブロックとして書き出す作業をする訳ですが、それは次回にお話しすることにします。