前回はオートキャド(AutoCAD)のブロック機能について、「再定義」のやり方についてお話しをしてきました。

今回はその続きです。

■再定義のやり方(続き)
⑤挿入基点の指定
ブロックを再定義する場合には、「挿入基点」が非常に重要になってきますので、挿入基点をどこに設定するかをよく考える必要があります。

再定義によってブロックの形状を一括で変更することは出来ますが、挿入基点は基本的にそのままとなります。
ですから、おかしな位置に挿入基点を設定してしまうと、再定義した瞬間ブロックが大きくずれてしまいます。

今回「部品」の挿入基点を円の中心に設定していますので、再定義した後では四角形の中心が挿入基点になるのが一番自然ではないかと思います。

挿入基点の指定

上図のような感じでしょうか。

⑥オブジェクトの選択
ブロック名と挿入基点を指定したら、あとはどのオブジェクトをブロックとして再定義するのかを指定します。

オブジェクトの選択

上図のように、先程作成したオブジェクトを選択してあげればOKです。オブジェクトの選択には交差選択がお勧めです。

オブジェクトの選択が終わったら、一通りの設定は完了ですので「OK」ボタンをクリックしましょう。

⑦再定義するかの確認

ブロック再定義の確認

登録しようとしたブロックと同じ名前のブロックが図面内に存在する場合、上図のようなメッセージが表示されます。

今回は再定義をしたいが為に、わざわざ同じブロック名で登録をした訳ですから、当然このメッセージが表示されることになります。

再定義をしたいので、「再定義しますか?」という問いには「はい」をクリックしましょう。

⑧再定義の実行

再定義後の図面

「はい」をクリックした瞬間、ブロックの再定義が実行されてコマンドが完了します。

上図のように、先程登録した形状にあわせてブロックが再定義される訳です。本当に一瞬で変更が行われます。
これは結構便利な機能だと思いますが、いかがでしょうか。

使い方次第では、本当に便利なことが出来ると思いますので、ぜひとも使い方を覚えて頂きたいと思います。